アキュムレータによる蓄圧で瞬間的に加速度を上げるため、従来の衝突試験機よりも滑走距離を短くでき、設置面積も小さくなります。
試験対象全体(例:車1台)を破壊する必要がなく、部材単位での試験及びデータの取得が可能です。人が乗る必要がないため安全性も向上しました。
従来の衝突試験は自動車であれば車体本体を供試体とし、また船舶であれば船体そのものに対して衝突試験を実施していました。この方法では、性能を満たさない場合には対策を施して再試験を実施する必要があるため、多大な開発コストや開発時間が必要になり、時には危険を伴う試験となることもありました。
このような状況で車体・船体全体を用いた試験の代わりに部材単体における衝突試験の需要が増えていました。
また従来の衝突試験では加速度を得るために滑走距離を大きく取る必要があり、試験機の設置面積が大きくなる難点もありました。
本衝突試験機の長所
- アキュムレータに蓄圧した油圧を急激にシリンダ内に放出して、短いストロークで加速
- 様々な設定速度で試験可能
- 自動車の車体や搭載品の部品単位での衝突試験に対応可能
仕様
油圧駆動
目標ピストン速度
2km/h~100km/h±5%
最大供試体質量
1,500㎏まで対応
アクチュエータシリンダ
加速ストローク
600mm
減速ストローク
400mm